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実施ガイド
(チェックリスト付き)
目次
- プログラム全体像
- 12ヶ月ロードマップ
- 第1ヶ月: 診断+即効改善選定
- 第2ヶ月: 理念策定+即効改善実行
- 第3ヶ月: 成果発表+2S導入
- 第4-6ヶ月: 本格改革
- 第7-12ヶ月: 定着・自走支援
- 緊急時対応マニュアル
- 付録(用語集)
1. プログラム全体像
須濱メソッドの3本柱
📋 2S(整理・整頓)
経営資源の最適化。人・金・モノ・データ・時間など、すべての経営資源を整理・整頓し、無駄をなくす。
👁️ 見える化
問題の表面化。隠れていた課題を誰もが認識できる状態にし、全員で解決に取り組む体制を作る。
✅ アクションプラン
誰が・何を・いつまでに。曖昧さを排除し、具体的な行動に落とし込むことで確実に成果を出す。
プログラム基本情報
- 期間: 12ヶ月
- 訪問頻度: 前半6ヶ月は月2回×3時間、後半6ヶ月は月2回×2.5時間
- 年間訪問回数: 24回(計66時間)
- 料金: ¥3,300,000(税別)
成果のマイルストーン
| 時点 | 達成状態 | クライアントの実感 |
| 3ヶ月 | 即効改善で数値成果 | 「やればできる!」 |
| 6ヶ月 | 仕組み化・習慣化の芽 | 「続けられそう!」 |
| 9ヶ月 | 本格的改善 | 「数字が変わってきた!」 |
| 12ヶ月 | 自走体制完成 | 「自分たちでできる!」 |
2. 12ヶ月ロードマップ
前半6ヶ月(基礎構築期)
| 月 | フェーズ | 重点テーマ | 成果物 |
| 第1ヶ月 | 診断+即効改善選定 | 経営課題の把握、即効改善テーマ選定 | 診断報告書、即効改善実行計画 |
| 第2ヶ月 | 理念策定+即効改善実行 | 経営理念・ビジョン策定、即効改善進行 | ビジョン実現シート、進捗報告書 |
| 第3ヶ月 | 成果発表+2S導入 | 即効改善成果発表、2S研修 | 成果発表資料、2S実践計画 |
| 第4ヶ月 | AP策定 | アクションプラン策定 | 全社・部門別アクションプラン |
| 第5ヶ月 | 実行支援 | AP実行支援、軌道修正 | 進捗管理表、軌道修正シート |
| 第6ヶ月 | 中間総括 | 前半の振り返り、評価制度設計 | 中間報告書、評価制度案 |
後半6ヶ月(定着・成果創出期)
| 月 | フェーズ | 重点テーマ | 成果物 |
| 第7ヶ月 | 改善加速 | 改善活動の加速、全員参加 | 改善事例集、表彰制度 |
| 第8ヶ月 | 数値管理 | KPI管理、予実管理の徹底 | KPI管理表、予実分析レポート |
| 第9ヶ月 | 人材育成 | 社内講師育成、評価制度運用 | 育成計画書、評価実施記録 |
| 第10ヶ月 | 顧客価値向上 | 顧客満足度向上、サービス改善 | 顧客満足度調査結果、改善提案 |
| 第11ヶ月 | 自走体制 | コンサル不在での自走準備 | 自走体制チェックリスト |
| 第12ヶ月 | 総括・卒業 | 12ヶ月の振り返り、卒業式 | 年間総括報告書、継続改善計画 |
3. 第1ヶ月: 診断+即効改善選定
この月の目標
- クライアントの経営課題を正確に把握する
- 「できることで、やっていないこと」を全社員から集める
- 即効改善3テーマを選定し、実行計画を策定する
- クライアントとの信頼関係を構築する
第1回訪問(第1週): 診断フェーズ
訪問前チェックリスト
- 事前に会社のWebサイト・パンフレット等を確認
- 業界動向・競合情報をリサーチ
- ヒアリングシートを準備(経営者用・幹部用)
- 現場観察チェックリストを準備
- 「できることで、やっていないこと」リスト用紙を人数分印刷
- 録音機器・カメラ(許可を得て使用)を準備
- 名刺を十分に用意
タイムテーブル(3時間)
| 時間 | 内容 | 担当 |
| 9:00-9:10 | 挨拶・自己紹介、今日の流れ説明 | コンサルタント |
| 9:10-10:00 | 経営者ヒアリング(経営課題・数値目標・理想の姿) | コンサルタント |
| 10:00-10:50 | 幹部ヒアリング(現場の課題・困っていること) | コンサルタント |
| 10:50-11:00 | 休憩 | - |
| 11:00-11:40 | 現場視察(2Sの観点で観察・写真撮影) | コンサルタント+経営者 |
| 11:40-12:00 | 宿題説明「できることで、やっていないこと」リスト提出 | コンサルタント |
経営者ヒアリングの質問例(スクリプト)
「まず、現在の経営課題について教えてください。特に困っていること、解決したいことは何ですか?」
「3年後、この会社をどのような姿にしたいですか?」
「売上・利益の目標数値を教えてください。現状と目標のギャップはどのくらいですか?」
「社員の皆さんに、どのように動いてほしいと思っていますか?」
重要なポイント
- 経営者の「想い」を引き出す(数値だけでなく、感情も)
- 「なぜそう思うのか?」を深掘りする(5回のなぜ)
- メモを取りながらも、目を見て聴く
- 否定せず、すべて受け止める姿勢
「できることで、やっていないこと」リストの説明方法
「今日から2週間の宿題をお願いします。全社員の皆さんに『できることで、やっていないこと』を書いていただきたいのです。」
「『できないこと』ではなく、『できるのに、やっていないこと』です。例えば、『顧客への定期連絡ができているのに、やっていない』『在庫管理表を作れるのに、作っていない』といったことです。」
「この質問の良いところは、『できること』を聞くので、誰でも答えられることです。そして、皆さんからたくさん出てきた項目は、会社全体が困っている重要な課題なのです。」
「これを次回までに集計し、すぐに実行できることから始めます。3ヶ月後には必ず成果が出ますので、ご協力お願いします!」
訪問後チェックリスト
- ヒアリング内容を記録・整理(24時間以内)
- 撮影した写真を整理・分類
- SWOT分析の下書きを作成
- 「できることで、やっていないこと」リストの回収スケジュールを確認
- 第2回訪問までの準備物リストを作成
- お礼メールを送信(訪問当日中)
よくある失敗と対処法
失敗1: ヒアリング時間が足りない
原因: 経営者が話し込んで時間オーバー
対処法: 最初に「50分でお願いします」と明言。40分経過時点で「残り10分です」と伝える。
失敗2: 社員が「できることで、やっていないこと」を書いてくれない
原因: 質問の意味が伝わっていない、または書く時間がない
対処法: 具体例を3つ示す。5分で書ける分量にする。提出期限を明確にし、リマインドメールを送る。
失敗3: 現場視察で何を見れば良いか分からない
原因: 2Sの観点が明確でない
対処法: チェックリストを持参。「要らないものが置かれていないか」「決まった場所に置かれているか」に注目。
第2回訪問(第3週): 診断報告+即効改善選定
訪問前チェックリスト
- 診断報告書を作成(PowerPointまたはWord)
- 「できることで、やっていないこと」を集計
- 即効改善テーマ候補を3-5個準備
- 即効改善選定ワークシートを人数分印刷
- ホワイトボード・付箋・マーカーの確認
タイムテーブル(3時間)
| 時間 | 内容 |
| 9:00-9:50 | 診断結果報告(SWOT分析、現状の数値、課題整理) |
| 9:50-10:30 | 「できることで、やっていないこと」集計結果発表 |
| 10:30-10:40 | 休憩 |
| 10:40-11:40 | 即効改善テーマ選定ワークショップ(全員参加) |
| 11:40-12:00 | 即効改善3テーマの実行計画策定(誰が・何を・いつまでに) |
即効改善テーマの選定基準
5つの基準(すべて満たすこと)
- 件数10件以上: 多くの人が挙げた = 重要課題
- 金がかからない: ゼロコストまたは極めて低コスト
- 1-2ヶ月で成果: すぐに結果が見える
- 数値測定可能: ビフォー・アフターが明確
- 実行責任者が明確: 誰がやるか決まっている
成果物チェックリスト
- 診断報告書(PDFで納品)
- 「できることで、やっていないこと」集計表
- 即効改善実行計画書(3テーマ)
- 第2ヶ月の訪問スケジュール
4. 第2-6ヶ月の概要
第2ヶ月: 理念策定+即効改善実行
- 経営理念・基本方針・行動理念をワークショップ形式で策定
- ビジョン実現シートの作成
- 即効改善の進捗確認・軌道修正
第3ヶ月: 成果発表+2S導入
- 即効改善の成果を数値で発表 →「やればできる!」を実感
- 成功体験をベースに2S(整理・整頓)の本格研修を開始
第4ヶ月: アクションプラン策定
- 全社・部門別のアクションプランを策定
- 誰が・何を・いつまでにを明確化
第5ヶ月: 実行支援
第6ヶ月: 中間総括
5. 第7-12ヶ月の概要
| 第7ヶ月 | 改善活動の加速、全員参加、改善事例集・表彰制度 |
| 第8ヶ月 | 数値管理の徹底、KPI管理、予実分析 |
| 第9ヶ月 | 人材育成体制の構築、社内講師育成 |
| 第10ヶ月 | 顧客価値向上、顧客満足度調査 |
| 第11ヶ月 | 自走体制の完成、コンサル不在での運用テスト |
| 第12ヶ月 | 総括・卒業式、年間総括報告書、継続改善計画 |
6. 緊急時対応マニュアル
ケース1: 社長が急に方針を変える
症状:「やっぱり、この改善テーマはやめて、別のことをやりたい」
原因: 当初の目的が共有できていない / 短期的な成果が見えず不安 / 外部情報に影響
対処法:
- まず、社長の不安・懸念を聴く(否定しない)
- 当初の目的を再確認「なぜこのテーマを選んだのか?」
- 既に出ている成果(小さくても)を数値で示す
- 「あと○週間で△△の成果が出ます」と具体的に伝える
ケース2: 幹部が非協力的
症状:「忙しいので、改善活動に時間を割けない」
原因: 改善活動が「余計な仕事」と認識 / 自分の立場が脅かされる不安 / 成果が見えない
対処法:
- 個別に話を聴く(社長抜きで)
- 「現場で困っていること」を聞き出す
- 改善活動で「その困りごとが解決できる」と示す
- 小さな成功体験を作る(幹部主導で)
ケース3: 成果が出ない
症状: 3ヶ月経過しても数値が改善しない
原因分析: 実行計画が曖昧 / フォロー不足 / テーマ選定ミス / 測定方法が不適切
緊急対応:
- 即座に現状確認: 何がどこまで進んでいるか?
- 計画の見直し: 難易度を下げる、期限を調整
- 成果の再定義:「小さな成果」でも認める
- フォロー頻度を上げる: 週1回の進捗確認
7. 用語集
| 用語 | 定義 |
| 2S | 整理(要るものと要らないものを分ける)・整頓(決まった場所に決まった量を決まった方法で置く) |
| 見える化 | 隠れていた問題を誰もが認識できる状態にすること |
| アクションプラン(AP) | 誰が・何を・いつまでに・どうやって・何のためにを明確にした行動計画 |
| 即効改善 | 1-2ヶ月で成果が出る、ゼロコストまたは低コストの改善活動 |
| できることで、やっていないこと | 当事者意識を生み出す質問法。「できないこと」ではなく「できること」を聞く |
| ビジョン実現シート | 経営理念・基本方針・行動理念・数値目標・APを1枚にまとめたシート |
8. 添削・コメント欄
© 須濱メソッド プロジェクトチーム|作成日: 2026年1月4日